法度ほうど)” の例文
天下の法度ほうどを頼みてその身の安全を保ち、その家の渡世をいたしながら、その頼むところのみを頼みて、己が私欲のためにはまたこれを破る、前後不都合の次第ならずや。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
帝はなお北方憂うるに足らずとしてこころを文治に専らにし、儒臣方孝孺ほうこうじゅと周官の法度ほうどを討論して日を送る、このかんに於て監察御史かんさつぎょし韓郁かんいく(韓郁あるい康郁こういくに作る)というもの時事を憂いてたてまつりぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)