池辺ちへん)” の例文
旧字:池邊
ははあ、それで馬春堂先生、気の腐るまま宿を出て、池辺ちへん亀首かめくびを曲げながら、売卜者ばいぼくしゃの身の上知らず、来ぬ待ち人を待ちあぐねているものとみえます。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに避暑外人の借りているバンガローがそのほとりにあって、金髪の女や幼女が、青や黄や赤や、スマートな服装をして池辺ちへんたわむれたり、ボートを漕いだりしているのも、外国らしい感じを抱かせる。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)