汗雫あせみずく)” の例文
黒々とした「ノッペイ」の畠の側を進んでまいりますと、一人の荒くれ男が汗雫あせみずくに成って、傍目わきめをふらずに畠を打っておりました。大きな鍬を打込んで、からだを横にしてたおれるばかりに土のかたまりを起す。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)