汗手かんしゆ)” の例文
両主人公は今こつとして左右よりこの舞台に上り来れり。彼等は何を語らむとするか。如何なる新色彩を脚色の上に施さむとするか、看客は汗手かんしゆして二人の一挙一動に凝視せり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)