氷菓子アイスクリーム)” の例文
一度は煙草盆たばこぼんの火を入れえて、僕の足の下に置いて行った。二返目には近所から取り寄せた氷菓子アイスクリームを盆にせて持って来た。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三沢は看護婦に命じて氷菓子アイスクリームを取らせた。自分がその一杯に手を着けているうちに、彼は残る一杯を食うといい出した。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
先刻さっきから浮かない様子を見ていた自分は、「構うものか、食うが好い。食え食え」と勧めた。三沢は幸いにして自分が氷菓子アイスクリームを食わせまいとしたあの日の出来事を忘れていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「あのうちはこの間君と喧嘩けんかした氷菓子アイスクリームを持って来る家だ」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)