母贔屓ははびいき)” の例文
丁度その頃堀の家には親類の娘でかおるさんという人が世話になっていた。その薫さんが私の母贔屓ははびいきで、すべての事情を知っていて、そのときも母の荷物をもって一しょについて来てくれた。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)