殲滅戦せんめつせん)” の例文
西門、東門、南門、すべて今は突破され、混み入った明智勢は、いたる所で、少数の敵を大勢でつつんでは撃つ殲滅戦せんめつせんにかかった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
互いに相助くるイギリスとプロシアとの霰弾さんだん殲滅戦せんめつせん、正面の惨劇、側面の惨劇、その恐るべき崩壊の下に戦線に立つ近衛兵。
「世界一の発明。引力相殺装置そうさいそうち」とか「世界一の発明、宇宙線を原動力げんどうりょくとせる殲滅戦せんめつせん兵器」とかいった具合に、どれを見ても、名称の上に「世界一」を附してあることだった。
ふかい春眠の霞をぬいで、山も水も鮮やかに明け放れてはいるが、夜来の殲滅戦せんめつせんは、まだ河むこうに、大量な人物をいて咆哮ほうこうしていた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「追いかけて、殲滅戦せんめつせんにかかろう」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)