正餐アベード)” の例文
モスクワ人は正餐アベードを午後の五時すぎ、つとめ先から帰ってたべる。寝るまで、せめて茶とソーセージののっかったパン位は食べたい。故に
三月八日は女の日だ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
おまけに、スープに肉が入っている! 正餐アベードをやすくしてみんなが食べられるようにし、夕食ウージンは一品ずつの注文で高くしたのはソヴェトらしく合理的だ。
新しきシベリアを横切る (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
朝のお茶はどうせ大したことないんだから一緒にして、正餐アベードは別。いいでしょう? あなたは補助ベッドの代を自分で払って下さい。二ルーブリ、ちょっとだから
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
正餐アベードに食堂へ行ったとき、白いブラウスをつけ、白いプラトークで髪をつつんでいる彼女は熱心にソロバンを置きながら、サーヴィスされる正餐アベードの勘定をしていた。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
食堂でノーソフは正餐アベードのサーヴィスをしても、心づけを全然うけとってはならないことになった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
こう三皿で「正餐アベード」となってるが、もちろん、三皿食うときばかりはない。
一九二七年の十二月頃、行きのシベリア鉄道の食堂ではやっぱり三皿の正餐アベード(スープ・肉か魚・甘いもの)が一人前二ルーブリ半した。今度は三十カペイキの鉱水ナルザンが一瓶あって、この価だ。
新しきシベリアを横切る (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
正餐アベード二人前。
新しきシベリアを横切る (新字新仮名) / 宮本百合子(著)