“櫬(ひつぎ)” の例文
日を期して二人は櫬(ひつぎ)を持って出かけていった。嬰寧はいばらの生い茂った荒れはてた中を指さした。掘ってみると果して老婆の尸(しがい)があった。皮膚も肉体もそのままであった。
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
夫(そ)れ遠謀禍殃(かおう)を招くを奈(いか)ん 牆辺(しようへん)耳あり隄防を欠く 塚中血は化す千年碧(みどり)なり 九外屍は留む三日香ばし 此老(しろう)の忠心皦日(きようじつ)の如し 阿誰(あすい)貞節凜(りん)として秋霜 也(ま)た知る泉下遺憾無きを 櫬(ひつぎ)を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)