横佩ヨコハキ)” の例文
三条七坊をすつかり占めた大屋敷を、一垣内ヒトカキツ——一字ヒトアザナと見倣して、横佩ヨコハキ墻内カキツと言う者が、著しく殖えて来たのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
父は、男壯ヲトコザカリには、横佩ヨコハキ大將ダイシヨウと謂はれる程、一ふりの大刀のさげ方にも、工夫を凝らさずには居られぬだてモノであつた。なみの人の竪にさげて佩く大刀を、ヨコタへて弔る佩き方を案出した人である。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
祖父オホヂ武智麻呂ムチマロのこゝで亡くなつて後、父が移り住んでからも、大分の年月になる。父は男壯ヲトコザカリには、横佩ヨコハキ大將ダイシヤウと謂はれる程、一ふりの大刀のさげ方にも、工夫を凝らさずには居られぬだてモノであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
祖父オホヂ武智麻呂ムチマロのこゝで亡くなつて後、父が移り住んでからも、大分の年月になる。父は男壮ヲトコザカリには、横佩ヨコハキ大将ダイシヤウと謂はれる程、一ふりの大刀タチのさげ方にも、工夫をらさずには居られぬだてモノであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)