“樅林”の読み方と例文
読み方割合
もみばやし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
樅林もみばやしがある、小松林こまつばやしの背の低いのやまばらなのがある、焼け残りの老木の幹がある、石楠しゃくなげがあるといったような、およそ愚にもつかぬ有象無象の描写にかからなければならないのだ。
例の樅林もみばやしの落葉を踏んで行くと、漸次しだい山路やまみち差蒐さしかかる。岩はにわかけわしくなって来た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
春になると、山国では広い樅林もみばやしに花が咲く。そして風が吹く度に小さな樅の花にくつ附いた黄色い粉を運んで行く。どんな花にも同じやうな粉があるが、殊に百合の花にはそれが沢山ある。