楽屋落がくやおち)” の例文
その頃の若い学士たちの馬鹿々々しい質問や楽屋落がくやおち内緒咄ないしょばなし剔抉すっぱぬきが後の『おぼえ帳』や『控え帳』の材料となったのだ。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
吾々が友人などと遠足して興に乗じて楽屋落がくやおちの地名を附けておいた所などは自分でも覚えておらぬ。従ってこの種の古い地名は多くは今日に伝わらぬ訳である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
楽屋落がくやおちの処に、特殊の興味のあるような話で、それをまた面白く可笑おかしく話して聞せる。
彼らはこんな楽屋落がくやおち笑談じょうだんをいうほど親しい間柄あいだがらであった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)