楷段かいだん)” の例文
教育となづくる汽車がかかって、理性の楷段かいだんを自由に上下する方便ほうべんが開けないと、御互のかんがえは御互に分らない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「恋にのぼ楷段かいだんなんです。異性と抱き合う順序として、まず同性の私の所へ動いて来たのです」
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)