椎葉しいば)” の例文
同じく阿蘇の東南麓に接する日向の椎葉しいば山においては今日もカクラの約束はきわめて精確に行われ、これに伴なって狩の前後に種々の作法があること
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
来年は飛騨白川から裏日本の平家部落や、また有名な九州五箇ごかしょうだの椎葉しいばなどへも行ってみるつもりである。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十八九年前に自分は日向の市房山に近い椎葉しいばの大河内という部落に一泊して、宿主の家に伝えた秘伝の「狩之巻かりのまき」なるものを見せてもらったことがある。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そして九重くじゅうを経、五箇ごかしょう椎葉しいば方面などへ、分布して行ったにちがいない。あるいは、北九州へ逃げ上がった友軍や肉親のたれかれを探して、果てなくさまよい歩いたかもしれない。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日向を旅して椎葉しいばに行った時、そこの民家の構造が、非常に私の生家などと違っていたので、どういう訳だろうと思って、新渡戸にとべ博士と議論をしたことがある。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
日向西臼杵にしうすき椎葉しいば村大字上福良
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
日向西臼杵にしうすき椎葉しいば村大字不土野
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)