桟留さんとめ)” の例文
旧字:棧留
種員は桟留さんとめひとさげを腰に下げて席を立ちかけたが、その時女中に案内されて梯子段はしごだんあがって来たのは、何処どこぞ問屋の旦那衆かとも思われるような品の好い四十あまりの男であった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
〽泊まり泊まりで酒さえ飲めば、大目桟留さんとめ着た心……
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)