栄重さかえじゅう)” の例文
房次は栄重さかえじゅうの包みをもっていた。初穂の麦を寺へもってゆく途中だった。雨あがりの道はぬかるんでいて、茂緒は下駄げたをとられ、鼻緒がきれたはずみにぬかるみの中にころんだ。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)