柱石ちゅうせき)” の例文
天晴あっぱれ武門の柱石ちゅうせきと任じております。勝とう勝とうは武門の空念仏からねんぶつ。ひとりぐらいは、負けかたの良ししを考える御家臣もあってよろしいでしょう」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御三卿ごさんきょうの臣といえば、直参も同様だし、やがては、徳川家の第二の柱石ちゅうせきでもある青年たちが、あまりに、世才せさいに走り、文化に洗練されすぎて、規模が小さく、線が細く
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
阿波には阿波の歴史があり、この城にはこの城の柱石ちゅうせきをなす掟と人心というものがある。間者を殺せば凶妖きょうようありと申すことは、家中一統の胸に深くきついて、誰も信じて疑わぬまでになっている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おぬしこそは、織田家の柱石ちゅうせきだ。まことの武士だ」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なくてならない柱石ちゅうせきでもある。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)