“枯藪”の読み方と例文
読み方割合
かれやぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが私をそこいらの枯藪かれやぶの中だの、枯木の上だの、空ざまを見まわせさせたが、それっきりその啼き声は聞えなかった。
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
そうして最後の枯木林に差しかかりながら、私はふとその道傍に雪をかぶって一塊りに塊っている枯藪かれやぶの上に、何処からともなく、小さな光がかすかにぽつんと落ちているのに気がついた。
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)