枯菅かれすげ)” の例文
三の棟がまばらに点在していて、もしも秋の日暮に、私たちがこの島を訪うたとして、海風に騒ぐ茫漠たる枯菅かれすげの原を行くとしたら、その風雨に荒れ、繕うこともない石壁の色は
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)