“東洋城”の読み方と例文
読み方割合
とうようじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
別館からけて来た東洋城とうようじょう枕辺まくらべに立って、今日東京から医者と社員が来るはずになったと知らしてくれた時は全く救われたような気がした。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何という意味かその時も知らず、今でも分らないが、あるいはほのか東洋城とうようじょうと別れる折の連想が夢のような頭の中に這回はいまわって、恍惚こうこつとでき上ったものではないかと思う。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いっしょに来るべきはずでつい乗りおくれた東洋城とうようじょうの電報を汽車中で受け取って、その意のごとくに御殿場ごてんばで一時間ほど待ち合せていたに、余は不用になった一枚の切符代を割り戻して貰うために
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)