李師々りしし)” の例文
蘭燈らんとうの珠の光や名木めいぼくのかそけきにおいが、御簾みすごしにうかがわれる。やんごとないお人の影と向いあって、李師々りししの白い横顔もしゃの中の物みたいだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とくに今夜は酒も出て、おかみのとりなしはもとより、李師々りししなまめかしいくるわ言葉も、すっかり打ち解けきっている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
聞くと、李師々りしし大夫の心はもうここにない容子ようすですぐ立って行ってしまうし、あとの座敷をかまっている女もいない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)