足のついでに、かねて世話になった多吉夫婦の住む本所相生町ほんじょあいおいちょうの家までたずねて行って見た。そこの家族はまた、浅草左衛門町さえもんちょうの方へ引き移っている。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ある朝、あけの七つ時とも思われるころ。半蔵は本所相生町ほんじょあいおいちょうの家の二階に目をさまして、半鐘の音をまくらの上で聞いた。火事かと思って、彼は起き出した。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
同行の二人ふたりの庄屋をそこに残して置いて、自分だけは本所相生町ほんじょあいおいちょうの方へ移った。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)