“本位田又八”の読み方と例文
読み方割合
ほんいでんまたはち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
痩せて——眼がくぼんで——日にけて、すっかり変ってしまったが、その石曳いしひきは、本位田又八ほんいでんまたはちだった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その下手人げしゅにんは、まだ読者の記憶にもそう遠くはなっていない筈の——例の本位田又八ほんいでんまたはちであった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それにつけても彼女は、本位田又八ほんいでんまたはちの冷たい心を恨まずにはいられなかった。塗机ぬりづくえは涙でよごれ、独りで怒る血は、こめかみの筋を青くして、ずきずきと、その辺がまた痛んでくる。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)