“木念仁”の読み方と例文
読み方割合
ぼくねんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はまだ独身のアパート住いであったが、恋を知らぬ木念仁ぼくねんじんではなかった。知らぬどころか、彼は世にもすばらしい恋人に恵まれていたのだ。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それが年をとってくれば実際家で感情の枯れた木念仁ぼくねんじんになってしまう。しかし、あの女の偉い所は、若いある時代に自分から思い切ってその空想と感情を絶ち切ってしまったことだ。
女の一生 (新字新仮名) / 森本薫(著)
愛すべき木念仁ぼくねんじんの友達に、彼自身の新しい愛人を見せびらかして、一寸ばかり罪の深い楽しみを味わって見ようとしたまでで、その御用が済んでしまえば、そんな第三者は
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)