“月中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げっちゅう25.0%
げつちゆう25.0%
つきうち25.0%
つきぢゆう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
惜しい事に向うは月中げっちゅう嫦娥じょうがを驚ろかし、君は古沼ふるぬま怪狸かいりにおどろかされたので、きわどいところで滑稽こっけいと崇高の大差を来たした。さぞ遺憾いかんだろう
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「この月中つきうちに、あのお雪様の妹分として、つとめをするように、きまってあるのでござんすから……わたしもその気になってしまいました」
其の年には四月の月中つきぢゆうにたつた二三度、それも花を汚す塵を洗ふ爲めにと、わざ/\夜深よふけから降出して曉には必ず止んで呉れる情深い雨であつた。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)