曰附いわくつき)” の例文
「こう、はばかりだが、そんな曰附いわくつきの代物は一ツも置いちゃあねえ、出処でどこたしかなものばッかりだ。」とくだんののみさしを行火あんかの火入へぽんとはたいた。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何でも曰附いわくつきに違いないから、御亭主、一番侠客気おとこぎを出しなさい。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は曰附いわくつきの家へ瀬踏せぶみに使われたんだとは気が着きませんや。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)