“暗剣殺”の読み方と例文
読み方割合
あんけんさつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「解りませんよ。——それとも本郷は暗剣殺あんけんさつに当るかな——この方角はよろずの事悪し、火難盗難つつしむべし——と三世相に書いてある」
銭形平次捕物控:124 唖娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
暗剣殺あんけんさつと三りんぼうをゴッタにしたような、あすこへ行けばかならず命はない——と、僕に切実にいうもんだからね。こっちも、考えてみると成程そのとおり。
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
例の馬春堂先生が、桃源の夢こまやかであッたり、地獄の羅刹らせつうなされたりしながらも、どうしても逃げ口がない八方ふさがりの密室! いわば暗剣殺あんけんさつ居所いどころであります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)