晃然ぎろり)” の例文
お杉の眼は晃然ぎろりと光った。市郎は進んで蝋燭の火をかざすと、岩穴は深さ幾丈、遠い地の底でごうごうという音がかすかに聞えるばかりで、蝋燭の細い光ぐらいでは到底とてもとどきそうも無い。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)