昭乗しょうじょう)” の例文
近衛三藐院このえさんみゃくいんだの烏丸光広だの松花堂昭乗しょうじょうだの——とその範囲は驚くべき広汎さをもって出ては来るが、武蔵の名は、その片鱗すらも、遂に見出すことができないのだった。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陶器もやれば蒔絵まきえもする——わけても、書においては、彼自身もいちばん自信のあるところで、まず今の名筆家をかぞえるならば、男山八幡に住む松花堂昭乗しょうじょうか、烏丸光広卿か
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三藐院さんみゃくいん近衛信尹のぶただ、烏丸大納言光広、本阿弥光悦ほんあみこうえつ、松花堂昭乗しょうじょう等であった。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
本阿弥光悦ほんあみこうえつとか、灰屋紹由はいやしょうゆうとか、松花堂昭乗しょうじょうとか、あの頃の文化人らしい人々を端から見てゆくと、工匠でも、僧侶でも、医家でも、公卿でも、商人や武将でさえも、何かみな余技をもっている。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)