という句の如きも、単にかかる自然を描写しているのでなく、主観に於ける春日長閑しゅんじつちょうかんの無為の気分を、対象の中に情調として見ているのである。他のあらゆるすべての俳句が、皆これに同じである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)