“星兜（ほしかぶと）” の例文

見ると、四方白の星兜（ほしかぶと）を着けた、人品の卑しくない侍で、胴に光っている金の蒔絵は「龍」の一字が大きく書いてあるのであった。

武州公秘話：01 武州公秘話 (新字新仮名) ／ 谷崎潤一郎(著)

“星兜”の解説

星兜（ほしかぶと）は、平安時代中期頃に発生した兜の一形式。兜本体（鉢）を形成する鉄板を接ぎ留める鋲の頭を、鉢の表面に見せたもの。鋲の頭を星と呼ぶところから星兜の名が付いた。
平安時代には、10数枚の鉄板から成り星が大きい厳星兜（いがぼしかぶと）が大鎧に付く兜として流行したが、時代が下るにつれ板数は増し星が小型化した小星兜（こぼしかぶと）に変化した。筋兜の流行により室町時代前期に一時衰退するが、戦国期に再び使用されるようになり江戸時代に至る。
現在日本最古の星兜と推測される遺品は、徳島県藍住町に伝わるもの。鉄板5枚張りで、平安時代初期の作品と考えられている。
(出典:Wikipedia)

星	常用漢字 小２ 部首:⽇ 9画
兜	漢検準1級 部首:⼉ 11画