易断えきだん)” の例文
易断えきだんに重きを置かない余は、固よりこの道において和尚と無縁の姿であったから、ただ折々襖越ふすまごしに、和尚の
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そもそも愚老の易断えきだんは、下世話げせわに申す当るも八卦はっけ当らぬも八卦の看板通り、世間の八卦見のようにきっと当ると保証も致さぬ代り、きっとはずれると請合うけあいも致さぬ。
「こうなると、やっぱり、馬春堂先生の易断えきだんも、ちょっと端倪たんげいすべからざるものだろう。おほん」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)