早池峯はやちね)” の例文
附馬牛つくもうしの谷へ越ゆれば早池峯はやちねの山は淡くかすみ山の形は菅笠すげがさのごとくまた片仮名かたかなのへの字に似たり。この谷は稲熟することさらに遅く満目一色に青し。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
うん、いゝ、早池峯はやちね山の七折の滝だってこんなのの大きなだけだらう。
台川 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
二七 早池峯はやちねより出でて東北の方宮古みやこの海に流れ入る川を閉伊川へいがわという。その流域はすなわち下閉伊郡なり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
六五 早池峯はやちね御影石みかげいしの山なり。この山の小国にきたるかわ安倍ヶ城あべがじょうという岩あり。けわしきがけの中ほどにありて、人などはとても行きうべきところにあらず。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)