旅装りょそう)” の例文
旧字:旅裝
山中湖畔の清渓寮せいけいりょうは日本青年館の分館で、全国の青年に親しまれている山小屋風な建物である。ここに旅装りょそうをとくと、朝倉先生はみんなに言った。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
せっかちの夫妻は、足もとから鳥がたつようにいそいで旅装りょそうをととのえ、ケートをしたがえてサンフランシスコへきた。だが定期船は出帆しゅっぱんしたあとだった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
そしてこんどはきちんとした旅装りょそうをととのえ、トランクをかつぐと、たばこをぷかぷかとふかしながら、悠々ゆうゆうとこの館をふらふらと出ていってしまったのであった。
私たちは、船を下りると、すぐ旅装りょそうを調えて、ヒルテイの村に出発したのであります。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
夜はほのぼのと明けて、太陽の光が東の天に金蛇きんだを走らしたころに、一同は身軽に旅装りょそうをととのえた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)