斑染まだらぞめ)” の例文
何日も偃松はひまつの中に寝て、カアキイ色の登山服には、松葉汁をなすり込んだ青い斑染まだらぞめが、消えずに残つてゐる、山を下りてから、飯田の町まで寂しい宿駅を、車の上で揺られて来たが
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)