“文彬”の読み方と例文
読み方割合
ぶんぴん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらにはまた、その夜、県城の知事室でも、公務に熱心な知事文彬ぶんぴんが、服もひもとくなく、一夜中その報告のいたるのを待っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こう二人は、新知事の訓令にもどこか反撥的な面構つらがまえをみせていたので、文彬ぶんぴんはその眼気を感知し、微笑を見せながらすぐ次へ移っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
姓は“”名は“文彬ぶんぴん”。県民の評判はたいへんよかった。現下世は腐敗の極といわれているものの、なお多くの中には良吏もいたのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)