くた)” の例文
ノズドゥリョフの話では、それはもう盲らになっていて、間もなくくたばるに違いないけれど、二三年前までは実に素晴らしい牝犬めすだったとのこと。
それどころか早くくたばってくれないで、よけいな場所ふさぎをするというんで、かえってきみのほうを責めるくらいさ。水がほしいたって、それさえなかなかよこしやしない。
やれ、忝なし、嬉しやな。多年の恨みじゃ、信玄殿、この太刀食って、くたばれと、えい、やっ、発止と、打ちおろせえーりー。さ、この勝負、いかがに相成るか、明晩の前講にて——
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「何を!」と凄い突っ刎ねる声、「くたばりやアがれーッ」ともう一声!
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
えい、もう構うこっちゃない、とっととくたばってしまうがいい、お前さんの持村むらも一緒に滅びてしまうがいいんだ……