放生ほうじょう)” の例文
湖の神の仰せがあった。老僧はかねがね放生ほうじょう功徳くどくが多い。そして、いま湖に入って、魚の如く泳ぎまわることを願っている。
されば、常に、水のめん、石の上に、群を成して遊べる放生ほうじょう石亀いしかめは、絶えて其の影だに無く、今争ひ捜せる人々も、目的は石亀に在りしやあきらかなりし。
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
しかし駒は名馬放生ほうじょう、太刀は小豆長光あずきながみつの二尺四寸。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)