“摩滅”の読み方と例文
読み方割合
まめつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千古の三国荒れに揉まれ抜いて三角の角は摩滅まめつし、青苔が蒸して、彫ってある文字も定かではないが、三つの国は三つの線を描いて、この石のところで出合っているわけ。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
青年のとき描いた理想が、いわゆる世の中の実際にれて摩滅まめつしたこともあまたある。しかし年に較べれば、自分ながらまだ理想を割合い余計にいだいておるがごとくに信ずるかどもないではない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
それが熱のために摩滅まめつしたと見え、文字として残っていたのだ。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)