かせ)” の例文
農は粗服を用い粗食をくらい汗を流し耕作をかせぎ、工はその職を骨折り、商人は御静謐せいひつ御代みよどもに正路の働きにて、かたじけなくも御国恩を忘れざるよう致すべきの処
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「まったくさ、ドテやゲバを取ろうとって、あくせくかせぐ気が知れねえ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
乱世には士は命を的にして働き、農は汗を流し耕作をかせ歩役ぶやくを勤め、工はそれぞれ加役に用いられ、商人は武具の外に調ととのうる物なく、その時に至りて渡世とせいなく如何いかよう致し候心得か。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)