据頸すえくび)” の例文
其犬がぶらりと遊びに来た。而して主人しゅじんに愛想をするかの様にずうと白の傍に寄った。あまりに近く寄られては白は眼を円くし、据頸すえくびで、はなはだ固くなって居た。牝犬はやがて往きかけた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)