捕鼠器ほそき)” の例文
おさない堯は捕鼠器ほそきに入った鼠を川に漬けに行った。透明な水のなかで鼠は左右に金網を伝い、それは空気のなかでのように見えた。やがて鼠は網目の一つへ鼻を突っ込んだまま動かなくなった。
冬の日 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
農夫のうふはたけにきてみたら、おほきな土鼠もぐらがまんまと捕鼠器ほそきかゝつてゐました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)