手前隣てまえどなり)” の例文
わるくするとかどちがいをしないとも限らないような気がするので、君江はざっと一年ばかりかよう身でありながら、今だに手前隣てまえどなりの眼鏡屋と金物屋とを目標めじるしにして、その間の路地ろじを入るのである。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)