“戕牁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かし33.3%
かしぐい33.3%
かしぐひ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漁史は、錨綱を繰り放つ役、船頭は戕牁かしつつく役にて、前々夜、のお茶屋釣聖ちょうせいのかかりという、きりっぷの大巻きに鈎尖はりさきの漂う加減に舟を停めぬ。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
船頭の老夫じいさんともの方に立上たちあがって、戕牁かしぐいに片手をかけて今や舟を出そうとしていながら、片手を挙げて、乗らないか乗らないかといって人を呼んでいる。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
船頭の老夫ぢいさんは艫の方に立上つて、戕牁かしぐひに片手をかけて今や舟を出さうとしてゐながら、片手を挙げて、乗らないか乗らないかと云つて人を呼んでゐる。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)