我心わがこころ)” の例文
ハッと思った途端に、私はこの時初めて、れと我心わがこころに帰って、気が付いてみると、そんな砂利じゃりの上に、横ざまに倒されている。
死神 (新字新仮名) / 岡崎雪声(著)
我心わがこころ間に拘わらざる時は、間は明白にして其位そのくらいにあり。故に心に間を止めず間に心を止めずよく水月の本心と云う也。
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
このごろ又外国人ぐわいこくじんを殺しし盗人どろばうあり我心わがこころあやしきを君はとがむな
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
焦げに焦がるる我心わがこころ、そことしもなく聞ゆるは
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)