“憲房（のりふさ）” の例文
その直義と、叔父の憲房（のりふさ）は、あらまし復命をすますと、千種の陣から同道してきた一人の武将を高氏のまえにひきあわせた。
私本太平記：08 新田帖 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
先ぶれが一騎、早くにつたえていたとみえ、宿（しゅく）の入口までくると、上杉憲房（のりふさ）と細川和氏（かずうじ）のふたりが迎えに立っていた。
私本太平記：08 新田帖 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
彼の伯父なる人とは、六波羅評定衆の一員、上杉兵庫頭（ひょうごのかみ）憲房（のりふさ）である。ここはその邸内だったのはいうまでもない。
私本太平記：01 あしかが帖 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
と、尊氏は上杉憲房（のりふさ）をして、勅使の宿所から一町四方を警固させた。それほどな動揺の中にであった。
私本太平記：10 風花帖 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
これは憲房（のりふさ）の長子である。したがって、尊氏とも他人ではない。
私本太平記：10 風花帖 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
で、義兄（あに）の上杉憲房（のりふさ）に一応の相談をしてみると
私本太平記：02 婆娑羅帖 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
上杉憲房（のりふさ）は、つぶやいた。
私本太平記：01 あしかが帖 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)