慈善市バザア)” の例文
はたそれ途中一土手田畝道たんぼみちへかかって、青田ごしに富士の山に対した景色は、慈善市バザアへ出掛ける貴女レディとよりは、浅間の社へ御代参の御守殿という風があった。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あるとき McAdoo 氏が、自分の関係してゐるある慈善事業のために、慈善市バザアを催したことがあつた。氏はその売子のなかに幾人かの美しい女優を交へておくのを忘れなかつた。
お歌さんの方の会で慈善市バザアを開いたから、手伝いに行ってやった。初めの日は大変成功して、乃公おれは皆に褒められた。乃公は胸に赤リボンの蝶を附けて得意がっていた。これは販売係の記章しるしである。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
五円包んで恵むのもあれば、ビイルを飲ませて帰すのもあり、連れて出て、見物をさせるのもあるし、音楽会へ行く約束をするのもあれば、慈善市バザアの相談をするのもある。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あるとき Mcadoo 氏が、自分の関係しているある慈善事業のために、慈善市バザアを催したことがあった。氏はその売子のなかに、幾人かの美しい女優を交えておくのを忘れなかった。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
ああ、そして、もう、私、慈善市バザアへ行かなくッては。もう何でも可いわ! 何でも可いわ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)