“慈善鍋”の読み方と例文
読み方割合
じぜんなべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
救世軍の慈善鍋じぜんなべも飾り窓の七面鳥も、新聞も雑誌も一斉に街に氾濫はんらんして、ビラも広告旗も血まなこになっているようだ。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
慈善鍋じぜんなべ。なぜ、鍋でなければいけないのだろう。鍋にきたない紙幣や銅貨をいれて、不潔じゃないか。あの女たちの図々ずうずうしさ。服装がどうにかならぬものだろうか。趣味が悪いよ。
苦悩の年鑑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
来る人に我は行く人慈善鍋じぜんなべ
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)