愚直ぐちょく)” の例文
自分のそんな野暮やぼなまじめを繰り返してもなかったが、今朝けさの逸作が竹越氏に対する適応性を見て、久しぶりで以前の愚直ぐちょくな自分を思い出した。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「もう分った。われながら、おれはあまり愚直ぐちょくすぎた。よろしい、李司馬がその気なら、おれにも俺の考えがある」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どうしても一介いっかい愚直ぐちょくな農夫である。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)