悪体あくてい)” の例文
旧字:惡體
兼「何だか変だが、兄いが何うかしたぜ、コウ兄い……人にさん/″\心配しんぺいをさせておいて悪体あくていくとアひどいじゃアねえか」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
刀の鐺をつかまえられた侍はもちろん、三人ともに眼に角を立てて立ちどまりますと、くだんの悪体あくていな馬子が、怒りを向う鉢巻の心頭より発して食ってかかり
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もし怪しい侍が居たら、己の方からポカリと突当つきあたって置いて悪体あくていくと、しからん奴だ斬ッちまうと云う隙をねらって、その刀を捥取もぎとってお前に渡すから